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脳梗塞に対する再生医療でわれわれの仕事が変わるのか。

投稿日:2017年1月6日 更新日:

脳梗塞で死んだ細胞再生 兵庫医科大、定説覆す発見 (神戸新聞NEXT) - Yahoo!ニュース

兵庫医科大学|多能性をもつ「iSC細胞」の実用化に向けた再生医療についての研究を開始

昨日のYahoo!ニュースに掲載されたのでご覧になった方も多いと思う。簡単に説明すると、脳梗塞によって梗塞があった場所の脳細胞が死滅する。従来では、その死滅した細胞は、元に戻らないとされていたが、どうやら梗塞によって脳血管周皮細胞から多能性の幹細胞が生み出され、脳細胞が修復される可能性があるというのです。この方法により作り出された幹細胞は、組織外に由来するiPS細胞・骨髄単核球細胞・間葉系幹細胞などを用いた方法よりもガンの発生などのリスクが低い可能性があるとしています。というのも、もともとの場所にある細胞から作られたものですから。

Brain vascular pericytes (PCs) are a key component of the blood-brain barrier (BBB)/neurovascular unit, along with neural and endothelial cells. Besides their crucial role in maintaining the BBB, increasing evidence shows that PCs have multipotential stem cell activity. However, their multipotency has not been considered in the pathological brain, such as after an ischemic stroke. Here, we examined whether brain vascular PCs following ischemia (iPCs) have multipotential stem cell activity and differentiate into neural and vascular lineage cells to reconstruct the BBB/neurovascular unit. Using PCs extracted from ischemic regions (iPCs) from mouse brains and human brain PCs cultured under oxygen/glucose deprivation, we show that PCs developed stemness presumably through reprogramming. The iPCs revealed a complex phenotype of angioblasts, in addition to their original mesenchymal properties, and multidifferentiated into cells from both a neural and vascular lineage. These data indicate that under ischemic/hypoxic conditions, PCs can acquire multipotential stem cell activity and can differentiate into major components of the BBB/neurovascular unit. Thus, these findings support the novel concept that iPCs can contribute to both neurogenesis and vasculogenesis at the site of brain injuries.

Nakagomi T, Kubo S, Nakano-Doi A, Sakuma R, Lu S, Narita A, Kawahara M, Taguchi A, Matsuyama T. Brain Vascular Pericytes following Ischemia have Multipotential Stem Cell Activity to Differentiate into Neural and Vascular Lineage Cells. Stem Cells, 33, 1962-1974, 2015.

 

日本で行われている脳梗塞に対する再生医療

日本における脳梗塞に対する再生医療は、治験として行われているもの、あるいは自由診療として行われているようである。ちなみに、以下は現在脳梗塞に対する再生医療を実施している施設である。

札幌医科大学附属病院 再生医療治験のお知らせ

再生医療室 - 事業部門のご紹介|社会医療法人 孝仁会

医療法人 大雅会 ふくとみクリニック 脳卒中再生医療のご紹介

 

脳梗塞に対する再生医療でわれわれの仕事は変わるのか

結論から言うと、われわれの仕事はあまり変わらないと思う。なぜなら再生医療が今よりもずっと良いものになったとしても、決して完全ではないからである。現在行わている治療方法よりも麻痺が残る人を少なくすることはできるだろうし、また今までよりも障害を少なくすることも可能になるとは思う。それでも麻痺がある人や何らかの障害がある人が出てくるはず。また脳梗塞になってから時間の経った人に対する効果を期待する声もあるが、それもまた難しいと言える。梗塞によりダメージを受けた場所だけ再生できたとしても、機械のようにある部品を変えただけで簡単に動けるようになる程、人間の脳は簡単ではないから。それこそ学習が必要だ。

結局のところ、再生医療が発達してもわれわれの仕事は、大きく変わらなないと思う。 でもこれから先、ずっと再生医療がわれわれの世界でも重要なキーワードになってくるのは間違いないと思う。

 

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